司会:小松
- 太字 は頻出事項の再確認です。
- オレンジ色の部分は、ミーティング中に挙げられたコメント等です。
ミーティング資料
対象期間:2018/10/23 – 2018/10/29
相談員向けのお知らせ
- 情報基盤センター自習室のiMac端末が増えている([tutors-hongo 49600])
- 本郷第二本部棟の不用品を移動したそうです.
今週の ECCS 広報
ありませんでした。
今週多かった質問
- WiFi・印刷に関する質問
個別の事例
ECCS固有の事例
以下が、プリンタの用紙に書かれていたエラー文です。欠けがあるような気もしますが念の為メモを取らせていただきました。
———-
ERROR : limitcheck
OFFENDING COMMAND: true cvt fpgm (×に○が重なったような記号) glyph ~head
STACK:
-mark-
/sfnts
———-
また、相談者はモノクロ印刷も試したようで、そちらですと印刷が可能であったようです。もしかしたら印刷時に送るデータの量が関係しているのかもしれないし、もしくはデータの形式に問題があるのかもしれません。一旦pdf出力をしたものを印刷するなど、印刷の仕方を変えてみると改善する場合があるかもしれませんと伝えましたが、原因は不明です。
エラーメッセージが出力された件について、過去に同じ事例に遭遇したことがありますので情報共有します。
(学期中ではなかったため相談員Webサイトのミーティング資料には入っていません。)以下 “[tutors-komaba 28671] gm勤02月01日(木曜)駒図3限,4限” より引用
・Word文書を(オンデマンド)印刷したのだが、2枚目にlimitcheckのエラー文が印刷され、2ページ目以降正常に印刷できない。
Wordから直接印刷するのではなく、一回PDFに変換してから印刷するとうまくいくかもしれません→同じ結果でした
フォントをMS明朝から游明朝に変えるとうまくいくかもしれません→成功しました
(検討した他の対策:画像として印刷、Win環境から印刷)
なお、情報教育棟で印刷しても同じ結果になると思います。
参考: [tutors 7996] https://www.ecc.u-tokyo.ac.jp/announcement/2011/04/14_1450.html
— エラー文 —
ERROR: limitcheck
OFFENDING COMMAND: true cvt fpgm glyf / 1:headSTACK:
-mark-
/sfnts
— エラー文おわり —エラー文に”true”や”glyf”とありますからTrueTypeフォントが悪さをしているように思われます。
このような場合に試すとよい対処法を2つ挙げます。(1) 画像として印刷
PDFに変換しただけでは結局プリンターに送られる命令は同じだと思われるため、よい解決策ではありませんでした。
「画像として印刷」は印刷トラブル一般の解決策ですが、フォントに関する問題も回避できる可能性があり、有効だと考えられます。(2) フォントの置換
原因となるフォントが分かれば、それを別のフォントに変えればよいでしょう(ファイル→オプション→詳細設定→フォントの置換)。
提供していただいたWordファイルでは游明朝が使われていましたが、問題なく印刷できている方が多いと思います。
macOSに標準搭載されているのはOpenTypeらしい?ので、Mac環境から印刷するとうまくいった??かもしれません。
また、エラーが出た場合、生協で返金してもらえる可能性もありますので、合わせてご確認ください。(https://www.sodan.ecc.u-tokyo.ac.jp/?page_id=3600#i-2)
もう1件の報告も含めまして再度共有します。
“[tutors-komaba 29523] gm勤07月19日(木曜)情報棟3限,4限” より引用
トラブル
・15:40頃に、共通ID **********の利用者が、pc111043のローカルにダウンロードしたデータをプリンタprj111002,prj111003で印刷しようとした(1回失敗したので、同じデータを2台目のプリンタで再出力を試みたとのこと)ところ、2回ともプリンタに「印刷できません」というメッセージが出て、エラーメッセージが印刷された紙が出力されたとの報告があった。この時印刷代として合計20円取られたらしいので、生協に行けば返金される可能性があると伝えた。原因が不明なので、 https://www.sodan.ecc.u-tokyo.ac.jp/?page_id=3600 に記載の通り、印刷しようとしたデータなどを控えた。
(以下略)
上記の報告で駒場相談員のBさんが、利用者の方に提供していただいたファイルをアップしてくださりましたが、
[tutors 8356] では、Dさんが印刷してみてもエラーは再現しなかったと報告されており、原因は分からずじまいでした。
今回の報告を受けて、改めてエラーについて調べてみました。
ここからは完全に憶測ですが、Aさんの以前の報告にヒントがありました。
“[tutors-hongo 48633] gm勤07月02日(月曜)総図15-17,17-19” より引用
・急いでいるのだが、印刷に時間がかかりすぎていて、どうにか応急処置的なものはできないか。
当該プリンタはprj403002でした。プリンタの状態を見る限り問題はなさそうだったのですが、一枚の印刷に30秒ほどかかっていたのは確認できました。また、コピーセンターの方をお呼びして聞いてみたのですが、原因はわかりませんでした。なお、通常時はエミュレーションプログラムが「RPCS」になっていますが、この時は、「PS3」になっていました。原因探しをしているうちに、印刷が正常に完了して相談者の方は時間には間に合ったそうで満足していらっしゃいましたが、合計20枚ほどの印刷だったようです。それくらいの規模だと、プリンタのメモリで抱えきれないとは考えられず、そこまで印刷に遅延が生じることはないように思いました。終了後は、エミュレーションプログラムは「RPCS」に戻っていました。
マニュアルを読む限り「エミュレーション」と「プログラム」は別の用語と思われます。それはさておき、
複合機の仕様 https://www.ricoh.co.jp/mfp/mp_c/6003_5503_4503_3503_3003/
の「ページ記述言語」に、RPCS、PS3(PostScript®3)とあります。
エミュレーションとページ記述言語が対応するものだと思って話を進めます。
RPCSは標準搭載で、PS3はオプションとなっています。RPCSが複合機のデフォルトになっていて、PS3印刷が終わるとRPCSに戻るのでしょう。
で、このRPCSですがこの機種ではWindowsにしか対応していないらしく、macOSに対応させるにはPS3等を付けるのが必須と書いてあります。
IPP印刷の設定法の広報を見ると、WindowsはドライバにRPCSと書いてありますし、macOSの設定中に出てくるPPDファイルはPostScriptのものらしいです。
RPCSの場合はWindowsからで、PS3の場合はmacOSからの印刷 と推定してまず間違いないでしょう。
PS3はWindowsに対応していますが、追加のドライバが必要なため、わざわざPS3を使う人はいないと考えられるためです。
PS3形式で入力されたデータは複合機本体でRPCS形式に変換しているのではないでしょうか。
エミュレーションと言うくらいなので、内部でそういう処理はやっているはずです。
だとすると、上記の「印刷に時間がかかりすぎている」原因はPS3からRPCSへの変換が遅いから、という説明を付けられます。
また、マニュアルの「PostScript 3 エミュレーション」の章の「PostScript 3 使用上のご注意」を見ますと、
「容量の大きなデータや複雑なデータを印刷した場合、機器のメモリー容量が不足して、動作が不安定になったり印刷できなくなったりすることがあります。」と書いてあります。
メモリ不足で印刷が遅くなるのは、あり得ると思います。
本題に戻りますが、3件の ERROR: limitcheck のエラー文はPostScriptのものです。
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/global/214063.html
PS3からの変換中に何らかの制限値(メモリとか?)をオーバーしてしまったため、印刷が異常終了したというのも、あり得ると思います。
OFFENDING COMMAND: true ~の内容は、TrueTypeフォントを展開中に制限値オーバーしてしまったということでしょう。
特定のフォントに制限値オーバーの原因がある訳ではなさそうなのに、なぜフォントの置換で回避できるのかはよく分かりません。
また、今回の方はモノクロ印刷でエラーを回避できたということですが、CMYを持たなくていいので確かにメモリの節約になりそうです。
他にも、途中のページからエラーになるならジョブ分割してみるのはどうかとか、印刷の解像度を落とせばいいのではないかとか、対処法は色々と考えられます。
ともかく、PS3印刷をやめれば解決する話なのではないでしょうか?
Dさんが試したときに再現しなかった理由もこれで説明が付くでしょう。
(中略)
まとめますと、この問題の解決策は、Win環境から印刷(or画像として印刷)が良いと考えます。
- エラー時には「画像として印刷」が有効
- 返金できる可能性があることを伝える
アクティビティモニタなどをチェックしましたが特に重いプログラムが動いているわけでもなく、原因は分かりませんでした。正常に動作するWindowsに切り替えてもらうことで対処しました。
→Safariと日本語IMEによる障害の可能性が判明したので、他のブラウザを使うようお伝えしました。
- Wordが重い?([tutors-komaba 30033])
- まずIMEの問題を確認するべき?
(最近使っていなかったので気づかなかっただけかもしれませんが…)
警告メッセージが気になりますが、無視して頂いて結構です。
- クリックしても端末側のファイアウォールは有効にならない仕様です.
- 警告が出ないようにしていただければ幸いです.
- 頻出の事例なので必ず確認しておいてください。
なぜかScilabをシステム上のアプリケーションフォルダへコピーする際に管理者権限が要求されたので、ユーザディレクトリ上のApplicationフォルダを[tutors 8277]に従って権限付与して、コピーしました。
コピー完了後に起動したところ、検証中の画面が出て起動したが、Javaのインストールを要求されたため結局使えなかった。
なお、MATLABでも大丈夫との指示を講義で受けたそうなので、そちらの利用を勧めた。
(質問者は「計算機システム」という名前なので数値解析用の端末だと思っていたようです?)
- 管理者権限を要求された理由(ユーザーディレクトリではなくルートディレクトリにコピーしたかもしれない).
- Scilabのインストールには古いバージョンのJavaが必要で,管理者権限がある状態でも設定が難しいので,MATLABを勧めたほうが良いです.
情報教育棟の相談員にも質問したとのこと.
「不明なエラー」と表示されてしまい、解決法がわからなかったため、
UTokyo Microsoft Licenseのページの問い合わせフォームを案内した.
- 利用申請の有無も念のため確認したほうが良さそう
- 詳しくは情報システム本部に問い合わせしてください.
ミーティング中に取り上げられた事例
- 夏学期のUtokyo-WiFiのアカウントが切れるので,アカウント更新に関する質問が来るかもしれない.
- 安否確認サービスのメールは人によってGmailの迷惑メールに入ることがあります.
今後の予定
- 次回のミーティングは E33 にて 11/6 (火) 12:25-12:50 に行います。