はじめに
Zoom ヘルプセンター- Can I Host Concurrent Meetings?を参照すると、
企業、ビジネス、教育アカウントのライセンスユーザーは、最大2つのミーティングを同時に主催することができます。 いずれのミーティングも、元のミーティングホストもしくは代替ホストが開始する必要があります。 ホストは、必要に応じてミーティングを退出し、別のユーザーにホスト権限を渡すことができます。[筆者訳]
と、あります。
従って、東大のZoomユーザーは、二つのミーティングを同時にホストすることができます。
※正しくアカウントを作成できておらず、Zoomのプロフィール画面の「ライセンスタイプ」という欄が「ライセンスあり」となっていない場合、この機能を利用することはできません。正しいアカウントにする方法は「SSOで正しい東大のZoomアカウントにする」をご確認ください。
手順と注意点
以上で述べた通り、現在はライセンスタイプがLicensedとなっているUTokno Zoomのユーザーであれば、二つのミーティングを同時にホストすることが可能です。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- デスクトップで双方のミーティングに同時に参加することは出来ない。
従って具体的には、例えば以下のような方法によって二つのミーティングを同時に開催することが可能です。
- 一方のミーティングに代替ホストを割り当て、ミーティングを開始してもらう。他方のミーティングは自分でホストとして開始する。(注1)
- まず一つのミーティングをホストとして開始し、別のユーザーにホスト権限を渡した上でそのミーティングを退出する。その後、もう一方のミーティングをホストとして開始する。
- 異なる端末(注3)もしくはブラウザを利用して、それぞれのミーティングをホストする。
- 【非公式、(注2)】一方のミーティングは通常通りホストとして開催し、もう一方のミーティングは「ホストの前に参加」をオンにした上でホスト不在のまま行なってもらう。
注1: 代替ホストによる開始について
代替ホストによる開始について、英語記事「Zoom ヘルプセンター- Can I Host Concurrent Meetings?」(2021年5月13日更新)では以下の様に述べられていますが、
Licensed users on Enterprise, Business, and Education accounts can host up to 2 meetings at the same time. Both meetings need to be started by the original meeting host or by an alternative host.
より古い日本語記事「Zoom ヘルプセンター – 同時に複数のミーティングをホストすることは可能ですか?」(2020年11月25日更新)では以下の様に述べられており、記述が食い違っています。
企業、ビジネス、教育アカウントのライセンスを取得したユーザーは、最大2つまでのミーティングを同時に主催できます。 いずれのミーティングも、元のミーティングホストが開始する必要があり、別のホスト[筆者注:代替ホストalternative hostの訳と思われる]が開始することはできません。
念のため、筆者の手元で実験してみましたが、より新しい英語記事にて案内されている通り、代替ホストがミーティングを開始しても問題は発生しないようです。
注2: ホストの前に参加について
ヘルプセンターの記事には「ホストの前に参加」の機能については特に明文化されていませんでしたが、筆者が実験してみたところ、参加者がホストの前に参加しても問題は発生しないようです。
ただし、この場合にも上述の同時開催数に関するルールは変わらず適用され、すなわち「ホストの前に参加」の機能を利用して参加者を入室させることができるミーティングは二つまでです。(同一ホストに対して三つ目となるミーティングに参加者が「ホストの前に参加」の機能を利用して入室しようとしても「ホストには進行中の別のミーティングがあります。」とのメッセージが表示されるようです。)
また、この機能を利用した参加者がホストキーを利用してホストになる場合にも、同時進行の同一ホストによるミーティングが二つまでである限り、どうやら問題は発生しないようです。
しかし、Zoomヘルプセンター- ホストの前に参加を参照すると、
1つのミーティングが進行中で、同じホストがスケジュールした2番目のミーティング(「ホストの前に参加」がオン)を誰かが開始しようとした場合:
- Zoom Roomが開始した場合、2番目のミーティングが開始して、1番目のミーティングは警告なしで終了します。
- ホストが開始した場合、1番目のミーティングを終了して2番目のミーティングを開始するためのオプションが提供されます。
- 参加者が開始した場合、参加者は、ホストが既に他のミーティングに参加中であることを知らせるメッセージを受信します。
との記載があり、これは筆者が実験してみた結果(2番目までなら警告なしに問題なく開始された。)と矛盾するようです。恐らく、この「ホストの前に参加」の記事については、同時に二つのミーティングをホストする機能が有効化される前に執筆されたために、齟齬が生じている可能性があるのではないかと推測されますが、公式に発表されているものではないため参考程度に留めていただきたく思います。
注3: 複数の異なる端末での参加について
原則としてZoomでは、Zoom Help Center- Can I use Zoom on multiple devices?の通り、パソコン・タブレット・スマートフォン、それぞれの種類の端末につき、同時にサインインすることが出来るのは1台までです。従って、既にZoomにサインインしている端末があるにも関わらず、更にもう1台、同じ種類の端末でサインインすると、1台目の端末では自動的にログアウトが行なわれてしまいます。
しかしこの時、はじめにサインインしていた端末で既に開催・参加しているミーティングがある場合、(確かにログアウトは行なわれるために、ミーティング外のチャット機能やチャンネル機能等については、1台目の端末では利用できなくなるものの)そのミーティングが終了することはなく、クラウドレコーディング等を含め問題なく継続できるという挙動が確認されています。
ただし、これは公式に発表されている挙動ではないため、同種類の2台の端末で同時に開催・参加を行う場合については、参考程度に留めていただきたく思います。すなわち基本的には、複数の端末を利用して同時に二つのミーティングに開催・参加したい場合、それぞれ異なる種類の端末を利用することが推奨されます。