サポーターミーティング(2021年7月14日)

司会・説明:中條
書記:金子
参加者:サポーター16名+教職員6名

オレンジ色の部分は、ミーティング中に挙げられたコメント等です。

事務連絡

Googleドキュメント

最近の情報更新など

最近の事例から

Zoom

シンクライアント端末での機能制限
Zoomウェビナーで、複数人にスポットライトを当てる機能を使いたい。しかし、Zoom VDI 5.3.0がインストールされたシンクライアント端末から参加して試したところ、複数人にスポットライトを当てた場合、スポットライト機能が正しく機能せず、パネリストのうちカメラがONの人が全員見えてしまう。
=> シンクライアント端末にインストールされているZoomのバージョンが古いことが原因だった。しかし、シンクライアント端末のZoomのバージョンをすぐにあげることはできないため、ワークアラウンドとして、できるだけシンクライアント端末以外から接続するように案内すること、また双方向的なコミュニケーションが少ないのであればYoutubeのライブストリーミング配信でも代替できること、をお伝えした。
  • Zoomには、VDI (Virtual Desktop Infrastructure) 向けのアプリが通常のアプリとは別に存在します。シンクライアント端末(事務業務端末)にインストールされているものは、VDI向けのアプリです。
  • VDI向けのアプリには今回の事例のように使える機能に制限がある場合もあるので、違和感を感じたら事務業務端末をお使いである可能性も頭に浮かべていただけると良いと思います。(今回の場合は、事務業務端末での問題だと問い合わせで明示いただいたので、まだわかりやすかったですね)
  • ECCSクラウドメール限定でYouTubeのライブストリーミング配信をする方法については、sodan.eccに詳細な手順がまとまっているので、必要に応じてご案内してください。「Zoomミーティング&ウェビナーをYouTubeからストリーミング配信する
  • ただし、(当たり前ですが)ライブストリーミング配信の参加者は、Zoomのウェビナーで発言したりQAセッションに参加したりすることはできないので、案内の時には注意してください。
ミーティング中に詳細な投票結果を確認したい
ミーティング中に投票権を持っていない方からの投票がないかどうか、重複して投票している人がいないかどうかを事務側で確認する必要があるのでミーティング中に投票者の名前を確認したい。
=> uteleconの記事の方ではミーティングを終了した後に結果のダウンロードが必要となっているが,現在では投票終了後、[結果の共有]ボタンの隣に[ダウンロード]ボタンがあり、ミーティング中でもそこから詳細なレポートをCSVでダウンロードすることができる。
昔はできず今はできるようになったということで,同時に勤務していたサポーターが素早く教えてくださった。また記事修正依頼もその場で出していただきました.
  • 昨年12月のアップデートよりミーティング開催中の投票レポートの取得が可能になっており、Zoomヘルプセンターの記事にもその旨が反映されています:
  • この投票のレポート全文を表示するには、[ダウンロード] ボタンをクリックします。 これにより、デフォルトのウェブ ブラウザが起動し、各参加者が選んだ選択肢の割合ではなく、何を選んだかを示す投票レポート全文をダウンロードすることができます。(ミーティングの投票機能

  • Zoomも随分と便利になっていくものだなあと感じるところですが、その分キャッチアップも大変ですよね。よく知っているつもりの機能でも、案内の際にはヘルプセンターの公式記事にざっと目を通すことをお勧めします。チャット・Zoom対応の場合には時間的な制約もあるでしょうから、後方支援という形で同時勤務のサポーターの方にご協力いただけると嬉しいところです。

ECCSクラウドメール (G Suite)

YouTubeにアップロードした動画の閲覧範囲・利用範囲を制御したい
授業の履修者だけにYoutubeの動画を公開したい。
=> 「YouTubeのコンテンツを学内構成員限定で公開する」(https://www.sodan.ecc.u-tokyo.ac.jp/hack/youtube-utokyo-only/ ) の手順に従って設定を行うことで、動画を閲覧するときにECCSクラウドメールでのサインインが必要になる。
また、Youtubeのコンテンツを履修者に個別に共有することで、ECCSクラウドメールを持っていても、履修者以外は動画を閲覧できないように設定することもできるとお伝えした。
Youtubeのコンテンツを履修者に個別に共有する方法は、次の通り
1. ITC-LMSやUTASから学生の共通IDを取得する
2. 動画を非公開にする
3. “動画を非公開で共有する”を選択
4. “他のユーザーと共有”の欄に履修者の共通ID@g.ecc.u-tokyo.ac.jpを入力

Microsoft 365 (Office)

officeアプリにサインインできない
マザーボード交換歴のあるPCでofficeアプリにサインインできない(エラーコード 80090016)。
=>TPMとWAMの問題とみてMicrosoftや当該機の製造元のサポートも受けながら長期にわたり対応した結果、TPMとWAMのリセットに成功し正しくサインインできた。
  • チャット対応から始まって、Zendesk対応と複数回のZoom対応を経て、無事に解決までご案内できました。対応お疲れ様でした。
  • これも先々週のOneDriveの事例と同じで、今後は同様の事例に対応出来るように!と取り上げている訳ではありません(今回の事例はもはや対応しようがないと思います)。特に利用者の方の端末に固有の問題は対応が難しいですが、サポーターだけでなく、教職員(やマイクロソフトのサポートなど)とともに対応を検討することで解決に近づくこともあります。同時に勤務しているサポーターで対応しきれないチケットは、積極的に教職員に担当を変更してください。
  • (何が起きていたのかの概略)
    • このエラーコードは、パソコン本体の基盤に埋め込まれている「TPM(Trusted Platform Module)」と呼ばれるチップと、Microsoftのアクセス管理クラウドサービスである「Azure Active Directory」との間で不整合が発生したときに表示されます。今回のケースでは、TPMのリセットによってこの不整合を解消するよう試みました。
    • またMicrosoft OfficeではWAM(Web Account Manager)と呼ばれる認証フレームワークが採用されており、この認証情報のキャッシュが格納されているディレクトリを削除する必要がありました。
    • 対応の最終段階では、WAMのキャッシュが格納されているディレクトリを何か別のプロセスが握っているために削除がうまくいかず難儀したのですが、最終的にWindowsのセーフモードによって削除に成功しました。
    • セーフモードとは、OSの起動に最低限必要なソフトウェアのみで起動させる起動方法のことです。Windowsだけでなく、macOSでも同様の機能が提供されています。ハードウェアに問題が発生している場合に役に立つことがあるので、ひとつの道具として覚えておくとよいでしょう。

その他

uteleconの記述に古い箇所を見つけた(投票機能を使いたい)
Zoomで投票を使いたい。
=>ホストとしてミーティングをスケジュールする方法と投票を行う方法として、 https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/zoom/how/faculty_members/poll や  https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/zoom/create_room  を案内しました。 https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/zoom/how/faculty_members/poll の「トピック」は表示されないのでミーティング名をクリックすれば大丈夫だと補足しておきました。
zoom会議中に記名式の投票を行う必要があり,事前登録等を試みたのですが上手く作動することができずに困っている。
=> 「ミーティングの設定項目」の「参加時に認証を求める」をオンにすることで匿名の投票者(ゲスト)の発生を防ぐことができる。
  • 6月30日のミーティングにて、uteleconの説明の文言が古くなってしまっていることがあるので、手元で実際に操作して確認しながら最新の設定方法をお伝えするとよいでしょう、という話がありましたが、しっかり実践してくださったナイスな事例です👍
  • ホストとしてミーティングを開催されるのは初めての方だったようですが、一つ一つ丁寧にご案内いただきました。

全学的なオンライン授業の実施とそれに伴う我々のサポートも2年目に突入し、今セメスターも非常に沢山の方々をサポートしてきましたが、一方でZoomを始めとしたICTシステムに不慣れで苦労されている方はまだまだ沢山いらっしゃるなあと授業等で感じるのも事実です。これからも引き続き東京大学のオンライン授業・ウェブ会議をよりよいものにしていけるよう、サポーター・教職員の皆さんとサポートを行なっていければと思います。(怒濤の新年度対応に始まった今セメスターでしたが、今日でランチミーティングは最後だと思うと、コメントの中の人はちょっとしみじみしています。取り敢えず一区切りということで、皆さんお疲れ様でした🍵)

公開日
更新日
編集者
R. KANEKO